2009年 01月 04日
己丑 元旦 新年あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 しかし日が経つのが早い。あれよあれよという間に年を越し、三が日が過ぎた。 わさわさと忙しい師走の騒が落ち着き、シーンとした外の空気を味わうと、 新年の始まりを感じてとても清々しい。気持ちがリセットされます。 さて、今年はどんな年に・・・。 その今年はいよいよ学生生活を卒業します。 人生の一つの節目だと思う。 おっと! その前に修士論文を何とか、いや!必ず、確実に、無事に、提出し、 新しい部屋を探して、引越しして、 お世話になった人や土地にお礼をし、 行ったことのない何処かへ旅した後、 ようやく卒業です。これからが長いのです、楽しみなのです。 そして!四月には会社に入社し、働く予定。 やってやる!!みなぎる気持ちと同時に、 大きな環境の変化への不安。 今年は「挑む年」です。 その年末年始は、というと31日に実家の岐阜に帰り、 家族で年を越し、一日には親戚に挨拶し、二日、彦根に戻ってきました。 そしてその二日には、名古屋の熱田神宮に参拝しました。 快晴の正月。キーンという冷たさが身に染みる。 シーンとした外の空気、と言ったけれど、 こちらはかなりの人で賑わいを感じ、楽しかった。パワーをもらった感じ。 新年はやはりこの二面性を味わないと始まらない。 その三日間の間、僕の愛するVWベントも雪のアイマスクでのんびり年越しをした模様。 さてと!いよいよ2009年のスタートだ。 #
by bumpin-voyage
| 2009-01-04 00:00
| 日々
2008年 12月 30日
2008年 12月 28日
先日、研究室の棚をキョロキョロと物色していたら、、「内井昭蔵追悼展」のリーフレットが出てきた。本学のキャンパスのマスターアーキテクトで、日本の有数の建築家、惜しくも平成十四年八月に亡くなれた内井昭蔵先生の追悼の会の時のものである。そのリーフレットには、内井先生の数々の功績のリストや学生たちにササッと書いて渡したといわれるラフなスケッチ、その建物の世界観を絵と言葉で表現した図などが載っていた。これは同時学生だった先輩たちが作られたものであると思うのだけど、それらから、先生が学生たちに伝えようとした思い、また学生たちの先生への思いが垣間見える。中でも、学生の心に残る内井先生の言葉、がとてもいい。 ・・・建築といのは五感で感じるものなんだ、だから”おいしい空間”というものがある・・・飛躍がないといい建築は出来ないんだ・・・装飾は建築の本質とくっついている・・・こんな階段、象しか登れないよ・・・これ、雨降ったらどうするの?・・・人間は皆違う、それが僕の出発点・・・僕らは人間を総体としてとらえるでしょ、分析はしない・・・挫折がなきゃ人間は成長しないしいい建築家にもなれない・・・ライトの建築は官能的だよね・・・ライトが好きなのは、彼がとても人間っぽいから・・・コルビジェの椅子はかっこいいけど座りにくいね・・・名作と呼ばれる椅子はいろいろ持っているけど、空間を支配するような椅子が好きだ・・・菊竹さんの厳しさは良かった、僕は優し過ぎて・・・今日考えてもだめなものは、一週間考えてもダメ・・・設計も鮮度が大切・・・教会は聖書のビジュアル化・・・見る人に訴えかける図面がいい図面なんだよ・・・身に着ける物、身の回りの物に特にこだわりなさい、そこに興味がない人は建築家にはなれない・・・焼肉、あれおいいしいんだよね、だけど美術館にはあわないでしょ・・・コルビジェはロンシャンで初めてデザイナーとしての自己を表現したんだ・・・ガウディのこの曲線、これがいいんだよ・・・オレとオマエは違うのが基本でしょ、だからあなたも認めるし僕も認めてほしい・・・病原菌を完全になくすのはかえって不健全なんだよ・・・いいものを示せばいいんです・・・何が悪いかを言う必要はないいのです・・・これ、いいねえ・・・ そこで考える。僕の入学は十五年であるから、先生に会ったことはないけれど、本学の環境・建築デザイン学科に在籍し、そのキャンパスで過ごす者として、内井先生が僕たち学生に何を伝えようとしていのか・・・その開学当時から流れるその遺伝子は、今の僕たちに存在するのだろうか。我が環境・建築デザイン学科も十年を過ぎ、変革期を向かえている今だからこそ、今の僕たちとその前の十年を対照し考えてみる必要があるのではないか・・・。このリーフレットは、そんなことを考えさせる貴重な資料だ。 #
by bumpin-voyage
| 2008-12-28 00:00
| 思い
2008年 12月 14日
最近、右手の中指の第二間接辺りに、1センチ角くらいの火傷をしてしまった・・・。夜、カフェ・ラテでも作ろうと、コーヒーを入れミルクを作っている時のこと。あのミルクを温めてプッシュして泡立てる機、がステンレスなのをスッカリ忘れていて(だいたいステンなのがおかしい)、レンジから出そうと、もち手を触った瞬間!あつっ!!最初は、なんともなかったのだけど、すぐに、赤く腫れる→水ぶくれ→それが潰れる→皮がめくれる→皮膚が一層ない状態(現在)です。あーイタイ。ヒリヒリ。かれこれ一週間以上経っているのに、一向に治る気配なし。やっぱ皮が一枚なくなったから再生に時間がかかるのね・・・災難。 って最近は、修士論文の提出まで2ヶ月を切りました。しかし今、妙な気分なのです。まだ完成まで程遠いはずなのに、あまり焦っていない・・・。毎日少しづつ作業していることからくる安心感か・・・。天気が良くて暖かいせいか・・・。いや、とにかくヤバイはずなのです。確実に冷や汗搔くの決まっている!ホントに昔からこの能天気さ、なんとかしないと。焦らず終ったことないもんな。最近の治らない懸案事項の二つ・・・。 さてっ!頑張ろうっと。 #
by bumpin-voyage
| 2008-12-14 00:00
| 日々
2008年 12月 07日
彦根にある唯一の安藤忠雄氏による建築「夏川記念会館」。ずっと外から眺めるだけだった建物。今日、初めて入ることができました。そして、その内には箱型で簡素な外観からは想像できない空間がありました。 まずは、エントランスから地下に埋められた小規模なホールにたどり着くまでの空間というか刻々と変化するシークエンスが秀逸。低い天井を抜け、縦長のボリュームに沿わされたスロープが二回折れて地下に達するのだけど、そのスロープを歩いている間だに実に多くのシーンに遭遇し、楽しい。見返すだびに絵になる空間が用意されていると言うべきか。そして圧巻なのは、そのスロープの壁面に落ちるトップライトからの光です。この地下空間のただ一つの自然光。安藤建築の真骨頂である洞窟性、自閉性が高い精度で実現されています。凄い。 そしてさらに、んーと唸らされてしまうのは、一つひとつの面です。壁のコンクリートは完璧なまでに背板の割り付け、目地の処理がされているし、床の石の割り付けもバッチリ。すべて壁にぴったりと。やはりあの皆が良く知っている、3Dの施工図の賜物です。安藤建築の美意識にクラクラ。 久々に安藤建築を見て、空間構成の巧みさで魅せる建築の力を感じた。そして、それは禁欲的な材料の選択、さらに細部までに手の届いたディテールがあるからこそ伝わるものだろう。よく出来た建築だ。いいものを見て得した気分の日曜日、でした! #
by bumpin-voyage
| 2008-12-07 00:00
| 建築
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||